読書

私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった

[書評]私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった(サラ・ウォリス、スヴェトラーナ・パーマー): 極東ブログ 上記のfinalvent氏の記事を読んで、つい注文して読んでしまった。多くの立場から描かれていて、中でも幾つかの記述は非常に胸が痛む。時に人間…

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

シリーズ第3弾。まだ前のと比べて、あまりピンとこないところも正直あった。それは若造ならではの経験の浅さと自省の足りなさのせいかもしれない。 とはいえ、衰退の五段階は相当に興味深い記述を含んでいる。その一つが、衰退のはじまりの不可視性だ。成功…

ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ

ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ (講談社文庫)作者: 面高直子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/15メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見る一時期、やたらとエリザベスサンダースホームと名を聞いたようにも思うが、はっ…

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/05/22メディア: 単行本購入: 483人 クリック: 15,840回この商品を含むブログ (581件) を見るハーバー…

日本の歴史をよみなおす

日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)作者: 網野善彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/07/06メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 380回この商品を含むブログ (186件) を見る非常にエキサイティングな本。幕末、戦国時代などは昔から人気のあ…

ポストモダンの共産主義 はじめは悲劇として、二度めは笑劇として

ポストモダンの共産主義 はじめは悲劇として、二度めは笑劇として (ちくま新書)作者: スラヴォイ・ジジェク,栗原百代出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/07/07メディア: 新書購入: 8人 クリック: 221回この商品を含むブログ (64件) を見るジジェクはいつ…

父として考える

父として考える (生活人新書)作者: 東浩紀,宮台真司出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2010/07/08メディア: 新書購入: 8人 クリック: 276回この商品を含むブログ (76件) を見るあまり重すぎず、気楽に読める本。子育てなんてしたことがないから、正しいのかそ…

最近読んだ本「地球白書2009-10」「ガベージコレクションのアルゴリズムと実装」「細胞の分子生物学」

きちんと感想とかをまとめる時間がとれていない。ワールドカップがあると、ついワールドカップを見てしまうし、色々予定が入ると休日だからといってもなかなか時間の配分が難しいところもある。 どちらかというより、今ではなくて、ちょっとあとから見直すと…

Webを支える技術

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)作者: 山本陽平出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2010/04/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 143人 クリック: 4,320回この商品を含むブログ (183件) を見るあんまりWebを細かく…

就職しない生き方

就職しない生き方 ネットで「好き」を仕事にする10人の方法作者: 堀江貴文,西村博之,塩見直紀,佐藤大吾,古川健介,家入一真,堀内議司男,登大遊,深水英一郎,蝉丸P,インプレスジャパン編集部出版社/メーカー: インプレス発売日: 2010/04/01メディア: 単行本(ソ…

美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密

美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密作者: 尾形誠規出版社/メーカー: 鉄人社発売日: 2010/06/01メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (2件) を見る「袴田事件」で死刑判決分を書いた、熊本氏のことを書いた本。美化…

知性の限界

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)作者: 高橋昌一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/16メディア: 新書購入: 17人 クリック: 192回この商品を含むブログ (70件) を見る『理性の限界』につづくシリーズ。キャラがたっていて…

10万年の世界経済史

10万年の世界経済史 上作者: グレゴリー・クラーク,久保恵美子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/04/23メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 67回この商品を含むブログ (52件) を見る10万年の世界経済史 下作者: グレゴリー・クラーク,久保恵美子出版社…

現代の金融入門

現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)作者: 池尾和人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/02/10メディア: 新書購入: 21人 クリック: 300回この商品を含むブログ (48件) を見る色々と評判になってたので買ってみたが、これは確かによい。すごい分かりやすい…

プログラマのための文字コード技術入門

プログラマのための文字コード技術入門 (WEB+DB PRESS plus) (WEB+DB PRESS plusシリーズ)作者: 矢野啓介出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2010/02/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 34人 クリック: 578回この商品を含むブログ (129件) を見るま…

書物の変―グーグルベルグの時代

書物の変―グーグルベルグの時代作者: 港千尋出版社/メーカー: せりか書房発売日: 2010/02メディア: 単行本 クリック: 53回この商品を含むブログ (32件) を見る昼食後に何気なく入った丸善@日本橋で唐突に購入。ちょっと期待していた内容とは異なったが、そ…

情熱プログラマー

別にプログラマじゃなくてもいいんやない?!っていうくらい、いい本でした。確かに中身はそういう内容なので、一部話が分からない?というようなところはあるかもしれないですが、非常に汎用的というか大事なエッセンスが盛り込まれていると感じました。 独…

世界カワイイ革命

世界カワイイ革命 (PHP新書)作者: 櫻井孝昌出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/11/17メディア: 新書購入: 5人 クリック: 114回この商品を含むブログ (24件) を見るあんまり興味のない世界だったので、そうなんだ!と衝撃。海外のひとの方が確かに、生活…

オシムからの旅

オシムからの旅 (よりみちパン!セ)作者: 木村元彦出版社/メーカー: 理論社発売日: 2010/02/25メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る本屋でちょっと立ち読み、、のつもりが全部読んでしまった。相変わらずの内容で、そう言う意味…

わが国金融機関への期待 -ITリスク管理と事業継続の未来を拓く

昨今のBCPなどへの関心の高さに引きずられて、、という訳でもないが、単に表紙もかっこよく、どんなもんかなという程度で買ってみた。 内容としては非常に広く適切な粒の大きさで議論がされているように感じ、とてもよかった。 特に金融機関は機械産業でもあ…

クォンタム・ファミリーズ

正直に言って、そこまで小説としては期待せずに(?)読んだけど、すごい面白い。途中から止まらなくなった。 世界観の構築がさすがですね。これまでも幾度となく語られたテーマなのかもしれないけれど、情報量の爆発がそれをこれまでとは異なる捉え方をさせ…

googleの正体

Googleの正体 (マイコミ新書)作者: 牧野武文出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ発売日: 2010/01/23メディア: 新書購入: 7人 クリック: 410回この商品を含むブログ (76件) を見る特に目新しさはなく、コンパクトにぎゅっと分かりやすくまとまった本。…

民主主義が一度もなかった国・日本

舌鋒は鋭いけど、同感な話多し。特に当時の自民党がマニフェスト選挙なんておかしいよねって話は極めて説得力のある話。確かに与党は実績を、野党はマニフェストを掲げて闘うのは普通の姿。また、欧米と比較して、日本における二大政党の対立軸は…という話も…

読む管理会計 粉飾決算編&企業再生編

会計の知識がないので、財務会計の話だと?というところも結構ありますが、ここら辺りの話は、ある意味、普通に考えればそりゃそうでしょ的なところを整理している感があるので、現場レベルではこういう理解が大切そう。 一方でpodcastとか聞いたり、管理会…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080711/1215741244 blogを読んだときにすごく面白くて、続きが読みたいな〜と思っていたのだけど、まさか本になるとは。しかし期待を裏切らず、読みやすかった。 顧客は何か、マーケティングとは、我々の事業とは、、ドラ…

純粋な自然の贈与

中沢新一氏の文庫化されたやつ。これはすごい本。もうちょっと前にも読んでておきたかったな〜。面白い。「すばらしい日本捕鯨」などは、中身の純粋な正しさは別として、面白さが抜群であります。「ゴダールとマルクス」も読んでてまた、映画が見たくなる。 …

不自然な金融取引 マネー・ローンダリング対策の舞台裏

前半はマネーロンダリングの概説と、アンチマネロンへの取り組みの話。後半はアンチマネロンのためのシステム(AML)構築に向けての話。かなり分かりやすいし、網羅的。この分野に興味のあるひとは直近の話はこれでよいのでは。 本書で言っているのはアンチ…

atプラス 02

会社の行き来で少しずつ読書。やはり見田宗介のところが期待度満点で読んだ。もちろんよかったとは思うけど、基本的にはこれまでのストーリーラインにのっている話なので、再確認という意味合い強し。 柄谷行人の特集は読み応えあり。ちょっと久々すぎて、あ…

日本銀行は信用できるか

この著者の本は他も読みやすいので読んでみたけど、やっぱり。特に今回は新書なこともあり、分かりやすさ倍増でございました。 今回は旬なネタというか、結果的に旬になったというかそういう感じですが、日銀の政策決定を時代とともに見てみるのは面白いです…

システム統合の正攻法

Day2本。インタビューなどは日経コンピュータの特集と同じなので、そういうところは期待しちゃダメ。高いのになぁ、、まぁ、数は出そうにないので仕方ないのかも。 内容自体は結構、管理部分とかは詳細に描かれております。大事なことはPMBOK的なものを、自…