私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった

[書評]私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった(サラ・ウォリス、スヴェトラーナ・パーマー): 極東ブログ
上記のfinalvent氏の記事を読んで、つい注文して読んでしまった。多くの立場から描かれていて、中でも幾つかの記述は非常に胸が痛む。時に人間の身勝手さが描かれ、その行為の哀しさのうちにこそ、状況の深刻さを物語る。
時系列にそって進んでいって、登場人物が覚えられないことがたまにあるのだけど、写真が冒頭についているお陰で、識別がつくようになった。ある少年の死が見えてきたとき、読み進めるうちに写真が出てくると、勝手にほっとするような、そんなものがあった。
残念ながら、この16の立場のどの立場から見ても、幸福になったものはいない(多分)。それがある意味での唯一性だろうか。

私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった

私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった