ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

シリーズ第3弾。まだ前のと比べて、あまりピンとこないところも正直あった。それは若造ならではの経験の浅さと自省の足りなさのせいかもしれない。
とはいえ、衰退の五段階は相当に興味深い記述を含んでいる。その一つが、衰退のはじまりの不可視性だ。成功の中にこそ、もしくは成功体験への固執に衰退の種があることに気づく。それは、自らを省みることで見つける事ができるのか、否か。
第1段階と第2段階は普通にいる限り、ある程度不可避なもので、それがもたらす一定のメリットもないこともないと思うし、気づくことも難しいかもしれない。
それでも第3段階、第4段階のポイントでは引き返さないといけない。そう言う意味では、どこかに、企業にとってのpoint of no returnがあるということもいえるかもしれない。

●第三段階
・事実の裏付けがない大きな賭と大胆な目標
・曖昧なデータに基づいて、とてつもないリスクをおかす動き
.組織再編への固執
●第四段階
・特効薬の追求
・当初の業績回復とその後の失望

企業に限らず多くの組織で同じ事が言えるはずで、企業に限らず自身にも言えるはず。そう言う意味では読みながら、自らが自省的になったのを禁じ得ない。

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階