ポストモダンの共産主義 はじめは悲劇として、二度めは笑劇として

ジジェクはいつも、いい意味で同じことを書いているのである意味安心して読める。(決してつまらないというわけではなくて、それはそれで面白いのだ)
民主主義は最高ではないが、最悪ではない、、徐々に改善されるに違いない、という願い。「未完のプロジェクト」、「歴史の終わり」という世界観で語られるモダニティへの期待。そういうものに背を向ける主張であります。
ともあれ、ある意味でコミュニズムをなかったことにしがち(資本主義か?社会主義か?)になりがちな話の中では、それなりに面白がって考えることの出来る本です。
しかし、この金太郎飴的な多産具合でかつ、文章が面白いっていうのは、相当な才能だな、、と思う。。