美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密

美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密

美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密

袴田事件」で死刑判決分を書いた、熊本氏のことを書いた本。美化しすぎることもなく、結構赤裸々?な記載だったので、素直に読みやすい。
袴田事件 - Wikipedia
文中で幾度か、「最も嫌いなひとの人権を守るのが人権保護」的な言葉が出てきて(きちっとした記憶はないので文言は違うと思うけど)、そう、それが基本的理念なのだ!ということを再確認する。
オルテガもこう言っている。

自由主義は、敵との共存、そればかりか弱い敵との共存の決意を表明する。人類がかくも美しく、かくも矛盾に満ち、かくも優雅で、かくも曲芸的で、かくも自然に反することに到着したということは信じがたいことである。」

なお、この話は映画にもなる。
バイクのブログ
どのように描かれているのか気になるので、見に行く予定。