家計簿をMoney Forwardへ移行
特に必死に節約をしているとか、そういう訳ではないが、社会人になったのを機に家計簿をずっとつけている。具体的にはMaster Money for Mac 2(参考)を使って、ファイルはDropBoxでデバイス間で同期させながら使っていた。預金やら現金の管理はもちろんだが、クレジットカードの使用状況やら、積立の財形預金、証券口座の各資産や電子マネー、外貨など…をまとめており、資産管理と一体になっていた。とはいえ、住宅ローンを抱えていたりする訳ではないので、あくまでちょっとした管理のレベルではある。自分としては記入する情報を収集するのが面倒ではあったものの、情報量としては満足の行くものであったし、あまりツールを変えるのが好きではないのでずっと使っていたのだが、この度WebサービスのMoney Forward(参考)へ移行したのでメモを残しておきたい。現状はまだ様子見るために並行稼動中だが、今のところは問題ないので、もう少ししたら完全移行するかなと思っている。
移行を決めたきっかけ
上記でリンクしている製品ページにも記載されているのだが、今年で販売終了、来年でサポートが終了してしまうのが直接的な原因。MS Moneyが終わった際にもショックを受けたが、こういうソフトの市場規模っていうのはどうなんだろうか。アメリカではQuicken(参考)が流行っていると以前聞いたこともある。残念ながら日本では投資人口もこれまで少なく、税金などの管理も源泉徴収に頼るなど、あまり資産管理をするというのがあまりなかったのかもしれない。(そういう意味では家計簿はそれなりに普及している、というのは象徴的である)
Master Moneyの気に入っていたところ
もちろん幾つかあるのだが、代表的なものを挙げるとすると以下のものがある。
- 複式で記載ができること
- 外貨と為替レートを管理できること
- 投資商品の商品価格と保有数を管理できること
1.複式で記載ができること
単純に数字の出し入れであればいいのだが、例えばクレジットカードの場合は使用するタイミングと引き落としが違うので、そういう場合に正しく管理できるのが気に入っていた。いったん負債側に購入価格を記帳しておき、引き落とし日に資産(銀行口座)から負債にお金を動かすことによって相殺するという操作ができる。その他にも電子マネーのチャージはクレジットカードで行っているのだが、これもまずは負債(クレジットカード)から資産(電子マネー)にお金を動かし、最終的に銀行口座からクレジットカードにお金を動かすという記載ができる。
2.外貨と為替レートを管理できること
これにより、外貨は外貨建てで幾らあって、日本円換算で幾らかというのが表記できる。勝手に円換算するのが嫌だったのだが、これはよかった。
3.投資商品の管理
これも上と被るが、基準日ごとの価格と保有数を分離して管理できるのは好みだった。確かに全体の純資産も気になるのだが、取得平均価格と現在価格の関係も気になるので、そういう時にこの管理ができるのはよかった。
Master Moneyで改善したかったこと
そんなに多くはなく、事実我慢して使っていたのだが、それでも幾つかあった。
- モバイル対応
- アカウントアグリゲーション
Money Forwardを選んだ理由
基本的には上記をクリア出来ているのが理由。また表現もグラフィカルで、分かりやすい。
- アカウント登録しておくことで、明細を自動的に記帳(かつ、自分の使っている金融機関はほぼ使えた)
- 明細の仕分けを事前に登録することで、自動判別してくれる(登録せずとも仕分けするうちに学習してくれるのが便利)
- クレジットカードの明細を支出として管理し、クレジットカード使用額の引き落としなどを「振替」という概念で収入・支出に含まない資金の移動を表現できる(負債に立てるとかではないけど、大まかにやりたいことは実現できてる)
- iOSでのソフトウェアもあり、入力が簡単
改善するといいなと思っていること
元々、Master Moneyで出来てたところでいうと、「外貨建てベースでの管理」と「投資資産の商品価格と保有数を区分して管理」が現時点ではできない。ここが出来ると、元々で出来てたことの大半が実現できるので、実現しないかなと思っている。
まぁ…また複式で記載できないのはどーしてもいや!となるかもしれないが、しばらく様子見ながら使ってみる予定。