大変革の時代
Passion For The Futureで書かれてた書評がすごい興味深かった。この本もすごく欲しい…。
実際、それぞれに合理的にやると、それぞれにとっての利益は出る。条件さえ整えてやれば、それぞれにとって利益が出るはずだ。そこら辺りは、予測市場のネタなんかを扱ってた『「みんなの意見」は案外正しい』とかでも触れられている通り。
ただ、そこには声なき後発世代の声が配慮されないわけで(当たり前だが)その点が、いびつな構造を作り出し、”第2のイースター島”を作りかねない(その方向に向かっているか?)状況に至らしめている。
これらを形成している問題は本当に根が深い。様々なところを巻き込みながら考える必要がる。
12の問題をいっぺんに解決しなければならない。そのためには「長期的な企て」と「根本的な価値観の見直し」が必要だと著者は述べている。具体的な施策の提案も説得力がある。「持続可能な発展」を過去の文明崩壊の複数のケースから考える内容になっている。
解決するには、結局、ここが欠かせないことはそろそろ分かり始めたころだろう。多くの警告が既に発せられてきた。「根本的な価値観の見直し」。これは大きなプロジェクトといえるだろう。ある種の合理性を超えたところに、新たな何かを築きあげるようなことが求められているに違いない。
現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書)
- 作者: 見田宗介
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