Teach For Japanの活動報告会に参加してきた

Teach For Japan – 教室から世界を変える
今日はTeach For JapanというNPOの活動報告会へ行ってきた。日本のNPOはこういうのを(人不足とかもあって結果的に)軽視しがちだったと思うけれど、非常に分かりやすく、情熱的なプレゼンテーションで心に残った。せっかく貴重な機会を頂いたので、シェアの意味も込めて、拙いかつ勢いだけれどここにメモを書いておきたい。(勢いで書いたのでまたそのうち、見直して書き直したりはしたい。)

そもそもTeach For Japanって

NPOというからには社会問題を扱っている訳ですが、この団体の扱う社会問題は教育問題です。特に低所得者層などの教育に取って困難な環境にある子どもたちに対して、学習の機会を提供しています。
具体的な内容としてはTeach For AmericaというアメリカのNPOが行っていたビジネスモデルで、それを日本に持ってこようというもの。(もちろん、環境が違うのでそのままという訳にはいかないけれど考え方として)。現在はTeach For Allというモデルで現在は22カ国で展開されているもので、日本が23カ国目になる。Teach For Americaは非常にすごいNPOで、2010年の就職先人気ランキングで1位にもなっている。いまの日本では、まだ考えられないことだ。日本語のwikipediaにも記事がある。ティーチ・フォー・アメリカ - Wikipedia

問題の所在と可能性

アメリカは巨大な格差があることで有名だけれど、日本って?というのは感じるところもあるかもしれない。しかし、「階層化日本と教育危機」や、「子どもの貧困」などでも描かれてきたように実はすごい格差がある。具体的な数字は知らなかったが、7人に1人が就学援助の対象になっており、相対的貧困の比率はOECD加盟国の中で4位だそうだ。また上述の本でも描かれているとおり、この問題は連鎖する性格を持っていることも、大きな問題。代表の松田さんのお話の中で非常に共感したのは、「格差はどんどん大きくなる。大きくなってしまったところへのセーフティネットとしての生活保護が就労支援もいいんだけど、その最初のところで格差を是正する取り組みが必要だと思う」という話。

最後に

ちょっとメモした内容を全部は書ききれないけれど、非常に実効性のありそうなモデルで数字なども用いて説明をされるあたりが非常にすばらしかった。こういうコミュニケーションも、これからのNPOに非常に重要なことだなぁと改めて感じた。単純に解決する問題ではないだろうけれど、松田さんが「kid's can't wait」と仰っていたのは本当にそのとおりだと思った。その子のその1年は二度とこない。
ご興味を持った方はぜひサイトにアクセスして、「できること」からはじめてみるのもいいと思う。

おまけ

講演のあと質問をして、Teach For AmericaのWebsiteを見てみるといいよという話も頂いたので、今更ながら、さっそく帰宅後に見てみたが、本当に色々ありますね。検索してみると色々出てくる…。

子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)

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