タイトルで誤解を生むけども、、

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)

確か高校生か?くらいのときに最初に読んだ本。聖書に関心を持てるようになったきっかけの一つではある。(他にももちろん色々ある)今でも特定の宗教はないけども、関心はいまもある訳です。
最近、色々と自省することも多く、改めて読んでしまったが、やはり素晴らしい本。大きな災いや悩み事に対してだけではなくて、まさに日常に捧げることができる本。
タイトルで誤解を生みがちではあるが、なぜ正しいひとに災いが訪れるのだろう、「なぜわたしが」という問いからはじまる話であります。しかし、なぜ、に答えるのではなく、どのように、そして人間の自由と強さを描いた、ある意味古典的な西洋的な世界観のうたでもあるやもしれません。
このタイトル、どうやって決めたんでしょうね?ちなみに原題は「When Bad Things Happen To Good People」。こちらの方がこの本の趣旨は非常に伝わってきます。

ここ数ヶ月、ずっと自分と自分に関連する様々なことについて、色々とそれなりに考え続けていたけども、なかなか現状との向き合いがうまくできない側面もあり、自分が悶々としてしまったところもたくさんあるのです。自分なりに困難な局面にあって、それでもしっかり立って一つ一つと向かい合っていきたいと思っている訳ですが、その側に、なにかが存在するとは別の形でいてくれることは、確信しています。