メディア

要領のいい話しではない。つらつら、モノローグ。
うちの寮はスポーツ新聞と毎日新聞の朝刊、夕刊がある。研修室には日経と日経金融と日経産業がある。僕はwebで、日本の新聞でいうと朝日と日経はウォッチしている。ということは産経、読売だけ全くノーマーク。
先日、ブレアの退任の話しがあり、いつものように寮で毎日を読んだ。全く、胸糞が悪いという具合だった。なんで、いつまでたってもこう進歩がないのだろう。
いや、時代と経験が進めば進歩するだろう的な、しょうもない、根拠もない進歩論に囚われてるのは僕なのか。
全ての記事は読めてないので何ともいえないのだけども、この記事を通して、どのように関わりたいと思ったのだろうか。イラク戦争の件にしても、僕には色々と考えたいこともある。開戦の妥当性、その後の対応の妥当性…。
個人的にはいわゆるブレアドクトリンについても、複雑な思いはある。ダルフールの状況は、まさにブレアドクトリンが必要とされる状況である一方で、旧ユーゴに関する諸対応というのは、あれが正しかったのかどうか。民族と国家という幻想はどのように内包していくべきなのだろうか。夢なのか。現実なのか。そもそもどちらでもないのか。また、毎日はコソボで「成功」したことが、イラクにつながったという評価に対して、肯定的に紹介しているが、果たしてそうなのか。
結論はまだ僕の中に見出せてないが、結論はあんな社説を出してしまうなんて、全く成長がないじゃないか、ということなのだ。
いま、山本七平の『洪思翊中将の処刑』を読んでいる。ずっと読みたかったけど手に入らなくて、復刊されて、ようやく、上下刊を購入。直接的なつながりがどうこう、という訳ではないが、この本と毎日の社説をあわせて読んだとき、何だか、哀しい気持ちになった。

洪思翊中将の処刑〈上〉 (ちくま文庫)

洪思翊中将の処刑〈上〉 (ちくま文庫)