広島国際平和会議-1

今更ですが、行って来ました。なかなかよかったです。検索してみたら、ニュースではぼちぼち出てるんですね。扱い微妙だけど。確かに、写真をやたら撮ってるプレスはいたな…。あと、参加者にインタビューしてるひととか。
ばっくりと感想でいうと、まぁ面白かった。ツツ大主教の話は自分が揺さぶられる感じだった。ベティ・ウィリアムスさんのも納得はともかく、むちゃくちゃ力強かった。最高に個人としては尊敬できる。かっこよかった。あれはすごい女性です。ダライ・ラマは言うまでもなく面白く。それぞれ、僕という人間にとって、すごい尊敬できるかっこいい大人でした。

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広島の精神が平和達成の鍵 - ライブドアニュース
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061103k0000m040133000c.html
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広島でダライ・ラマ師講演 - ライブドアニュース
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/20061102a4720.html?C=S
「アメリカに加担しないで」 - ライブドアニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061101-04807116-jijp-int.view-001

とかとか…。他にもあったけど、とりあえず。


こんな看板でした。


こんなチケットとパンフ。

ダライ・ラマ法王のときはすごいひと。僕は学生枠?ってことで2階席だったんですが、席と席の間にも人が座っていたくらい。ツツ大主教や、ベティ・ウィリアムスさんと共に、ダライ・ラマ法王が入ってきたときは、みんな立ち上がってすごい拍手で。
話の内容はというと、ダライ・ラマ法王の話はよくも悪くもいつもどおり?な感じで、普遍的責任とは、というテーマでの話だった。
話はユーモアも混じっててめっちゃ、面白かった。コーディネーターの村上和雄もまぁ、いい具合に面白かったですね。あの人は科学者と宗教者?の混じってる感じだからかな。純粋に科学の問題として捉えると?もあるけど、物語としてはアリな感じで。
いわゆる、new realty の構築であったり、非暴力社会の建設という話にういてでいうと、まさにこの理想こそがチベットの苦境につながっているというところは、再認識しなければならない。と、同時に価値観の転倒が可能になれば、実際に実現可能なんじゃないかとも思えるし、そうしていきたいというのは、方向性としては自分の中にもある。ただ、全てをglobalに把握する云々の話を、サルトルではないけど、安易なアンガジェすることにつなげてはならないようにも思え、リアルな話がもう少しあってもよかったという風には感じた。ま、ダライ・ラマは絶対、そんな話は出来ないんだけど。中国に何言われるやら。
また、人間の知性に言及されながら、普遍的責任について喋っていらっしゃった感じだったが、人間の知性に言及すると、同時に攻撃性についても語る必要が出てくるようにも感じた。ローレンツの話とかは、動物行動学的には古いといわれつつも、人間への適用としては結構面白い。
全体的にもうちょっと精密に精査したい感じはあるけど、とても刺激受けましたよ。。

攻撃―悪の自然誌

攻撃―悪の自然誌

愛と憎しみ―人間の基本的行動様式とその自然誌

愛と憎しみ―人間の基本的行動様式とその自然誌

ついでに講演終わった後、そういえば立ち読みしたけど持ってなかったので、ダライ・ラマの自伝購入。他にもツツ大主教の本も買いたかったけど、重量と値段がね。。いまの僕には重かったっす。。

ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)

ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)

ベティ・ウィリアムスさんとかツツ大主教とか、まとめな感じの話はまた今度。

書き足し。
全てのひとが「幸せになりたい」、「苦しみを減らしたい」と考えている。それを達成するには思いやりが必要である。これはなんらかの宗教に依存するのではなく、世俗的な倫理である。世界は狭くなっており、それぞれの問題にコミットすることが重要。
ま、こんな感じの話。まず、この点においては、「幸せの向上」と「不幸の軽減」の両方のアプローチが必要で、それぞれの状況と選択肢に応じて、打てる手は限りなくあるはず。なので、一概に思いやりを強調し過ぎることには同意しきれなかったのだけど、実際、思いやりというか共存をいかに果たすかという点にこそ、共同体の存在価値もあるわけだから、個人個人の倫理としては、おおいにアリか。こういう話の基本にあるのは、「僕は納得」というものであって、要するに「僕はみんなじゃない」ということから、話を進めないと、こういうのは絵に描いた餅のままで終わる。
あと、思想的な?感じでいくと、やはり「慈悲」がポイントのようで。仏教の面目躍如って感じ。精緻に検討さえしなければ、深く同意。少なくとも僕の考え方には影響を与えそう。世界は無理でもね。でもそれは、決してこの話の価値を下げることにはならない。