システムのチカラ。

やや現実逃避気味にblogを書いております。はい。
大学病院による、新卒看護師の争奪戦:俺の職場は大学キャンパス
要は大学病院の新卒採用のニーズがかなり高くて、売り手市場になってるって話です。

孫引きになるのですが、

ハロー・キティの文房具やハンカチのプレゼント、お菓子の抽選会、果てはスタンプを集めて抽選に当たるとハワイ旅行−−。歳末大売り出しのようだが、ここは看護学生のための国内最大級の合同就職説明会である。7月末の日曜日、東京・有明東京国際展示場ビッグサイト)のホールで開かれた。

とか、

九州大病院(水田祥代病院長)も2007年度に、04―06年度の各70人の3.5倍となる250人の募集を予定している。心筋梗塞(こうそく)や脳卒中、頭部損傷などの重篤救急患者を24時間体制で受け入れる「救命救急センター」を8月に開設するなど、組織改編に対応するためで、同大病院職員らが人材確保に飛び回っているという。幹部の1人は「大都市圏の民間病院の中には、地方の学生に支度金を用意するところもあると聞く。看護師の獲得競争は厳しさを増している」と話している。

とか、プロ野球かよ?みたいなノリみたいです。
で、それと僕が何の関係が?と聞かれるとまぁ、何も無いのですが、このからくりには興味津々。

なぜ、こんなことになっているのか。厚生労働省の医療費抑制策の一環で、今年4月、診療報酬が改定されたのだ。厚労省によると、全体で3・16%の削減で、医療機関にとっては減収になる。一方で、増収の可能性が残るのが看護師の配置。他の先進国並みの手厚い看護をと、新たな基準が設けられた。

従来は勤務する看護職員の1日あたりの平均人数が患者10人に対して1人いる場合が「最高水準」で、これに認定された病院の入院患者1人あたりの保険点数は1209点(1点10円)だった。改定により「10人に1人」の場合は1269点、さらに「7人に1人」なら1555点となった。「7人に1人」という認定を受ければ、ベッド数1000床の病院なら「10人に1人」に比べ、1日286万円、年間10億円も収入がアップする。もちろん、そのためには約4割も看護師を増やさなければならず、争奪戦になる。

昨年12月に厚労省が発表した第6次看護職員需給見通しでは、今年、全国の病院・診療所などが必要としている看護職員は131万4100人で、看護師は4万1600人が不足。医療関係者の間では「東京の大病院が地方の看護学生に100万円の支度金を提示したが断られた」などという情報まで飛び交う。

ということらしい。いやはや、なるほどって感じ。引用先でもいいのやら悪いのやらって雰囲気で触れられているけど、確かに新人多すぎるのも難点はある気はする。
って、まぁ、それのいい悪いはこの際どうでもいいのだけど、面白いのが制度を少し変えたことによって、全国の採用環境を激変させることに成功したってこと。経営の方針を一気に転換させている。僕が仕事で取り扱う仕組みについても、実は同じ理想がある。
システムの変化を通じて、組織に影響を与えていくこと。はるか未来を考えながら、「あるべき」と考える姿に向かって、システムを練っていくこと。一つ一つの変化そのものには是非が色々あるだろうけど、変化を促進したという点では、「素晴らしい変化だった」ということも出来るようだと思う。
自分がこれから手がけていきたい話でも、変化に携われたら言うことは無い。