格差社会とかいうけれど…
カーストという身分制度のあるインドから見た日本の格差社会:為替王より。
まぁ、色々あるんだろうけど、
Q:どうして大変なのか?
A:下流に落ちて、それに慣れると上昇意欲がなくなる。決してそこから上がろうとはしない。彼らが頑張ることと言えば、政府からの援助を求めることだ。下流では被害者意識が充満している。彼らは被害者として当然の“もらう権利”を主張することに一生懸命になる。驚くべきことに、下流グループから抜け出ることに一生懸命になりはしないのだ。下流層にい続けることを望み、安心してしまう。下流層がグループ化、固定化してしまうことを懸念する。
これが何より重要なポイント。苅谷先生の議論とかでも書いてあることなので、既に陳腐なことだけど。最終的に苅谷先生の言い方で言えば「学びからの逃走」、ここで言えば「下流グループから抜け出ること」が駆り立てられなくなるだろうから。
人間の持つ「希望」とかそういうものが、いかに環境とかと連動するものかっていうのは、分かるような気がする。
階層化日本と教育危機―不平等再生産から意欲格差社会(インセンティブ・ディバイド)へ
- 作者: 苅谷剛彦
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