教育と平等
時代遅れと批判されることは、教育に限らず様々なところでよくある話だけど、どう直すべきなのかは、経緯と目指すべき地点を見定めないとなかなか難しい。
そう言う意味では、現在の問題点を指摘してきたインセンティブ・ディバイドから、そもそもの戦後教育のリソース分配について追っていくのは非常に面白かった。
この学級という単位を基軸とした、「標準化と差異化」「アンビバレンス」という言葉は、教育現場に限らず、現場で無理矢理乗り越えられてきたところもあると思え、例えば企業の現場(沈まぬ太陽もそういえば公開されましたが…)などでも、似たようなダブルバインドを強いてきたところはあるだろうとも思います。
そう言う意味ではまさに、「今一度、洗濯致し申し候」ということなのやもしれません。
- 作者: 苅谷剛彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/06/01
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