それでもボクはやってない

lackofxx2007-02-28

映画「それでもボクはやってない」
それでもボクはやってないを見てきた。興味深かった。安易に逃げてないのがよかったと思う。その後、本屋でも本を見た。カットされたシーンなど、色々と監督自身が触れていて、訴えたかったテーマを再確認できた気がした。
立法、行政、司法。いわゆる三権分立の中で、司法が果たす役割は少し違う。つまり司法はどうしても「そのとき-そのひと」が重要不可欠であり、再現不能な機会であるという側面を、他に比べても強く持つ。三権分立は互いへの監視をもって、暴走を守る仕組みと言われているが、司法の中にも、警察、検察、裁判所と3つに分かれていて、いかにも曖昧に出来ている。
このような点はライブドア事件などでも指摘されてきていたが、映画はいいタイミングなのだなぁと思う。捜査情報の開示に関する辺りは政治の課題だろう。一方で、裁判官に関する監視の眼は、webなどを用いた形で行われるのもいいかもしれない。
あと、明らかに最初の刑事のやり口は意味不明。ああいうのが現実にいるかは別として、さっさとクビにすべき。ああいうのをのさばらせない為にも、操作動画などは公開されるべきですな。
このままいけば電車通勤には、確率は低めでも、引っかかったらどうしようもないクライシスリスクがある訳で、そりゃ、車通勤も出てくるわなというところであります。
さて、あとはSIGLO『エドワード・サイード OUT OF PLACE 〜Memories of Edward Said〜』日本映画 佐藤真監督を見る。

それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!

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