臓器移植とUNOS

今日、偶然だけど「NHKスペシャル」を見た。
要するに臓器移植をテーマにしている訳だが、人為的な介入を極力抑えるために、アメリカではUNOSという組織が、臓器移植をこーディネートしている。ちょっと、考え方としてはgoogleっぽい。
UNOSは国家による巨額の投資の末に成り立っているシステムであるが、これをあちこちの国のひとに開放しているところ(日本人も多い)や、ミサのところでの地域の団結なんかはアメリカって言う国の底の広さだなぁって思う。もちろん、今回取り上げられていた子が南部の子であったことは、関係があるとは思うのだけれど。
ただ、滑り坂論ではないけれど、移植の問題は難しいなぁと思う。ああやって現実に命が助かる人々がいることに共感せずにはいられないけれど、そもそも脳死を巡る問題なんかは、どうもコンセンサスは取れない。人間が生きるとは、人間が死ぬとは一体どういうことなのだろう。
最後は日本における臓器移植法の改正を巡る問題が出ていたけれど、方向性としては改正して欲しいなっていうムードが番組からは出ていた。こういう事例を提示することは重要だけど、ちょっと危ないんじゃないかなとも思わずにはいられなかった。