消えた画 クメール・ルージュの真実

lackofxx2014-07-06

映画『消えた画 クメール・ルージュの真実』公式サイト
渋谷のユーロスペースにて。映画で「楽しもう」と思っているなら避けた方がいいが、そうでないならおすすめ。
人形の表情、動きのなさ、背景の映像、写真…途中から少しずつ、見るのが辛くなった。別にショッキングな映像が出てきたりする訳ではない。間違いなく、動かないことにより動き、語らないことにより語らせることに成功している。監督のモノローグみたいな話には、存在するとは別の仕方で存在していることを想起させる。
「never again」幾度となく繰り返された言葉ではあるが…。特別な出来事だと思っている間は、この言葉を繰り返すのかもしれないと恐ろしくなる。程度の差こそあれ、自分の胸にも刺さる。
そんな映画だった。