ソーシャルキャピタル入門
- 作者: 稲葉陽二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/11/24
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 43回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
別に僕自身は詳しくないけど、これまでの理解の経緯が整理されていて分かりやすい。一方で今後についてはあまり展望が述べられている訳ではなく、各々の考えるところにまかされているところのようです。
インターネット時代の社会関係資本は最近の影響力に比すると、扱いが少ないのかなというところです。記載のとおり、インターネットは距離を破壊する(近くにいる誰かよりも、共感性の高いどこかにいる誰か)ので、自ずからコミュニティの単位は共感の単位になる。例えば趣味などのコミュニティや、同窓のコミュニティなどがそれで、書籍の中ではブリッジング型の社会関係資本と言える。とはいえ、調査でも明らかなように、年齢が一定いくと、人間関係は近隣、親族に収斂していく傾向もあり(特に男性)、自身の生活上も距離の壁をインターネットは超えても自身が超えられなくなったりもする。その点でコミュニティの単位を重ね合わせるようなものが、今後の課題であるのかなと認識した。