世に棲む日々

休暇でグアムに行く際のお供に、、ということで、久々に読んだ。前に読んだのは恐らく中学生か?以前読んだときとは印象も変わるものだと思う。
吉田松陰の"狂"の部分に、以前はかなり憧れを持っていたようにも思う。正確には"狂"は言い方悪くするとどうでもよく、その革命的な成果と、志士を生んだ土壌に素朴な憧れを持っていたのだと思う。
いま読んでみると、もう少し冷静に見ている自分に気づく。それはそれなりに様々なことを感じ、考えた経験から自分の分を知った、ということなのかもしれない。
志を捨てる必要はない。ただ、みんながあんなである必要もない。自分は中庸を愛すし、"狂"を愛さない。それでよいのだと思う。
それでも相変わらず、素朴な畏敬の念は持ち続ける。そんなことを考えさせられる本であります。

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (2) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (2) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (3) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (3) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (4) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (4) (文春文庫)