ゲド戦記

そういえば、映画になるんだってね。テルーの唄を聴いて、思い出した。この本は中1のときに初めて読んだ。3巻までは既に訳本が出ていて、夢中になって読んだ。中学の間に読んだ本の中ではかなり上位に入るくらい、いい本だったのを覚えている。いま振り返ると、自分の成長とゲドに重なり合う点があったり、自分の未来とゲドに重なり合う点があったりするところがあったのも多かったと思う。凄く美しいことばがたくさんある本だ。
その後、4巻、5巻も訳が出たらすぐに読んだ。ちょっと本編からはそれているけど、相変わらず面白かった。ただ、自分の中ではやっぱり3部作が中心だなぁと思う。4巻もありかな。4部作でもいい。
作者の環境もあるんだろうけど、生についての深い言葉がたくさんある。アメリカンインディアンの世界観というかも反映されてる印象がある。
名作と呼ばれるのに普遍的にあるなぁと思う特徴は、自分に合わせて印象が変わってくること。中学生の僕、高校生の僕、そして大学生の僕。それぞれの精神状態、環境にも合わせて。その都度、迫ってくるものがある。また、今度読もう。
ジブリの映画は、何というか、映画化されるのは素直に嬉しいが、きっと「何か違う」と思うのだろう。切り取って描くのはすさまじく難しい物語だと思う。

映画見られる方は、ぜひ本も。

影との戦い―ゲド戦記 1

影との戦い―ゲド戦記 1

こわれた腕環―ゲド戦記 2

こわれた腕環―ゲド戦記 2

さいはての島へ―ゲド戦記 3

さいはての島へ―ゲド戦記 3

帰還―ゲド戦記最後の書 (ゲド戦記 (最後の書))

帰還―ゲド戦記最後の書 (ゲド戦記 (最後の書))

アースシーの風 ― ゲド戦記V

アースシーの風 ― ゲド戦記V